こんにちはブログ担当のYです。
今回も論理クイズを紹介します。
2組のきょうだい
ABCDEFの6人がいる。
この6人は3人ずつの2組のきょうだいです。
また、この6人のうち3人が嘘つきで、3人が正直者です。
また、どちらのきょうだいにも1人は嘘つきがいます。
A「私とDはきょうだい」
B「私はEときょうだい」
C「私のきょうだいは2人とも嘘つき」
D「私のきょうだいは2人とも正直者」
E「CとDは両方とも嘘つき」
F「Aは正直者」
きょうだいの組み合わせと、誰が嘘つきであるか答えてください。
yahoo知恵袋より
答え
A、E、Fが正直者
B、C、Dが嘘つき
きょうだいの組み合わせはそれぞれ
A、B、D
C、E、F
解説
まず、嘘つきが3人でどちらのきょうだいにも嘘つきが1人はいると言うことは、「嘘つき2人:正直者1人」のきょうだいと、「嘘つき1人:正直者2人」のきょうだいの2組であることがわかります。
これまででわかっていること
- きょうだいの嘘つきの内訳は2:1と1:2
それを踏まえてDの発言をみてみましょう。
D「私のきょうだいは2人とも正直者」
この発言が真実だった場合、Dが所属するきょうだいは全員正直者になってしまい、先ほどの内訳とは異なってしまいます。
したがって、Dのこの発言は嘘でDは嘘つきであることがわかります。
これまででわかっていること
- きょうだいの嘘つきの内訳は2:1と1:2
- Dは嘘つき
次に、CとEの発言をみてみましょう。
C「私のきょうだいは2人とも嘘つき」
この発言は現時点では嘘でも真実でも両方あり得ます。
E「CとDは両方嘘つき」
Dが嘘つきであることは既にわかっているため、Cが嘘つきならEは正直者、Cが正直者ならEは嘘つきになります。
これまででわかっていること
- きょうだいの嘘つきの内訳は2:1と1:2
- Dは嘘つき
- CとEはどちらかが正直者でどちらかが嘘つき
次に、Fの発言をみてみましょう。
F「Aは正直者」
Fが正直者ならAも正直者、Fが嘘つきならAも嘘つきになります。
しかし、これまででわかっていることを整理すると、Dは嘘つきです。
そしてCとEのどちらかは嘘つきです。
つまりCDEの3人のうち2人が嘘つきであることがわかっています。
全体の嘘つきの人数は3人なので、残りのABFの3人のうち2人が正直者で1人が嘘つきであることがわかります。
したがって、AとFが両方とも嘘つきになることはできないため、AとFは正直者であることがわかります。
Aが正直者なので、A「私とDはきょうだいです。」この発言も真実となり、AとDはきょうだいです。
そして、Bは嘘つきです。
B「私とEはきょうだいです。」
これが嘘になるので、BとEはきょうだいではありません
これまででわかっていること
- きょうだいの嘘つきの内訳は2:1と1:2
- Dは嘘つき
- CとEはどちらかが正直者でどちらかが嘘つき
- AとFは正直者、Bは嘘つき
- AとDはきょうだい
- BとEはきょうだいではない
さて、ABFの3人について嘘つきかどうかわかったため、CDEの3人について詳しくみていきます。
Dは嘘つきであることがわかっています。
CとEはどちらかが嘘つきでどちらかが正直者です。
仮にCが正直者だった場合を考えてみましょう。
Cが正直者だった場合
まず、これまででわかっていることから、Cが正直者なのでEは嘘つきです。
これで全員の素性が明らかになったのでまとめてみましょう。
A:正直者
B:嘘つき
C:正直者
D:嘘つき
E:嘘つき
F:正直者
次に、きょうだいの構成を考えます。
これまででわかっているのは次の2つです。
・AとDはきょうだい
・BとEはきょうだいではない
したがって、2組のきょうだいの組み合わせは次のようになります。
きょうだい1:A、D、(BかE)
きょうだい2:C、F、(BかE)
青が正直者、赤が嘘つきを表しています。
Cは正直者です。しかし、Cは「私のきょうだいは2人とも嘘つき」と言っています。
Cは正直者のFときょうだいなので、この発言には矛盾があります。
したがって、Cが正直者であると言う仮定は間違っていたことがわかりました。
以上より、Cは正直者でなく嘘つきであることがわかりました。
つまりCとEはどちらかが正直者でどちらかが嘘つきであるため、Eが正直者であることもわかりました。
これまででわかっていること
- きょうだいの嘘つきの内訳は2:1と1:2
- Dは嘘つき
- CとEはどちらかが正直者でどちらかが嘘つき
- AとFは正直者、Bは嘘つき
- AとDはきょうだい
- BとEはきょうだいではない
- Cは嘘つき
- Eは正直者
これにより、全員の素性が確定しました。
全員の発言と一緒にまとめると次のようになります。
A「私とDはきょうだい」正直者
B「私はEときょうだい」嘘つき
C「私のきょうだいは2人とも嘘つき」嘘つき
D「私のきょうだいは2人とも正直者」嘘つき
E「CとDは両方とも嘘つき」正直者
F「Aは正直者」正直者
これをもとに、全員のきょうだい構成を考えていきます。
まず、AとDはきょうだいです。
次に、BとEはきょうだいではありません。
したがって、片方のきょうだいはA、D、(BかEのどちらか)の3人であることがわかります。
つまりもう片方のきょうだいはC、F、(BかEのどちらか)の3人です。
ここで、Dの発言に注目してください。
D「私のきょうだいは2人とも正直者」
Dは嘘つきなのでこの発言は嘘です。
つまりDのきょうだいには少なくとも1人は嘘つきがいる必要があります。
Dのきょうだいは、Aと(BかE)ですが、Aが正直者なので、正直者であるEがもう1人のきょうだいだった場合、Dの発言が真実になってしまいます。
そのため、DはBときょうだいである必要があります。
つまり、A、B、Dがきょうだいで、C、E、Fがきょうだいであることがわかりました。
これまででわかっていること
- きょうだいの嘘つきの内訳は2:1と1:2
- Dは嘘つき
- CとEはどちらかが正直者でどちらかが嘘つき
- AとFは正直者、Bは嘘つき
- AとDはきょうだい
- BとEはきょうだいではない
- Cは嘘つき
- Eは正直者
- A、E、Fが正直者
- B、C、Eが嘘つき
- A、B、Dがきょうだい
- C、E、Fがきょうだい
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